zenei


2013神戸ビエンナーレ テーマさく”SAKU”
「華 筆踊り墨の華咲く」 194×500cm

前衛書

書道団体飛雲会に所属して43年、幼少の頃から通い続けた書道塾では知り得なかった前衛書道に出会い 文字だけにとらわれない視覚の美を求めて創作を続けています。
書において全ての要は線であると考えます。生きた線、線を効かす、線質、そして余白とのバランス、これらを念頭において息を整え いざ筆をおろすときには無心になります。
たとえ意図して書いても思う通りにはいかないのが前衛書。偶然と必然が織りなす墨の芸術。

数々の書道展に出品する傍ら近年は個展活動にも力を注いでいます。
2019年に4回目の個展を開催し図録「ー書の心 絵の心ー」を出版。立体を含む作品を多数発表、また2020年8月開催の個展では「時の流れーnow or never-」を出版。これまで探求を重ねてきた滲みについてその質感に着目し新たな表現に取り組んでいます。

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第37回神戸市民美術展 みなと銀行文化振興財団賞 2012
「調和」 70×170cm
2008 飛雲展 
「My heart」 91×121cm

立体
2019年開催の個展では「心閑か」「懸け橋」「宙」等の立体作品を多数発表し大きな反響をいただきました。
小さいころから私は運筆の際墨が紙に沁み込む間際のほんの一瞬立体に見える墨姿の妙に魅せられていました。
その一瞬がとても美しくて不思議であることに気付いた日から 手本を書く師匠の筆と紙の接点をずっと凝視していました。
近年それを何とか継続して見せられないかと模索を重ね、2013年芦屋市書道展で「刻心」、2014年飛雲展で「阿伽陀」、そして2015年神戸ビエンナーレで「膨らむ心」等を発表してきました。以来私の作品の特徴の一つとなっています。
本来二次元である書作品に立体と艶感を持たせることで光の当たり方や見る角度によって輝き、違って見えることを想定しています

2015神戸ビエンナーレ テーマ スキ。[SU:KI]
「膨らむ心」 35×57cm

滲み
2020年8月5回目の個展を開催し図録を出版しました。非日常が日常化してゆくコロナ禍において心のどこかから駆り立てられるものがあり創作に没頭し次々と作品が生まれ「時の流れーnow or never-」をテーマに23日間の長期開催を企画しました。ここで多数の滲み作品が生まれました。
これまでも2012年新春の書展「はつひ」、2013年「幸運のreaf」等 滲みを主とする作品は多数発表してきました。そして2016年「白亜の記憶」制作の頃から次第に滲みの形は変貌し、新たにその質感に着目し墨色のグラデーションが放つ静かでミステリアスな流動美を追求しています。
2020年個展では滲みだけでの表現や立体との融合などの作品を発表、そして次なる展開へと研鑽を重ねています。

2020年9月 兵庫県書作家協会70周年記念 ー2020 令和からの発信ー 「兵庫の書展」
「心の波動」 37×50cm  

Gallery Talk
前衛書と言うと「何て読むの?」「字じゃなくて絵みたい」という声もよく聞かれます、
「読む」という意識から抜け出し、文字の概念を超えて心の眼で感じとっていただく書の芸術です。
白と黒のバランス、配置、線質、筆勢などに注目すると作品が見えてきます。
日々古典臨書や稽古を重ねながら線質、構成、余白の美、墨色、流動の美などを追求するべく創作に励んでいます。

2016新春の書展「白亜の記憶」
2013 えと&小品展
「幸運のleaf」 29×18cm

掛け軸
掛け軸の美しさ、先人の知恵なる機能美には深く感銘を受け特別の思いがあります。
前衛書、現代書を掛け軸に仕立てることも自身のテーマの一つとしており2015年の個展(ー筆の向くままー書画展)では掛け軸作品を多数発表しました。
過去に4年間表装を習い自身の表装作品数点を併せて展示。
裂地や軸先等素材にも深く関心があり、裂地から受けるイメージで作品を書くこともあります。

飾っていただいたお写真の中から